契約を取ったのに、半年後に解約される

新規顧客を獲得するために費やした広告費、営業工数、提案資料の作成時間。それだけのコストをかけて契約に至ったのに、半年後に「思っていたのと違った」と解約される。

解約の原因の60%以上は、製品やサービスの問題ではなく「使いこなせなかった」ことにありますGainsightの調査によると、効果的なオンボーディングを実施した企業は、そうでない企業と比べて解約率が63%低いという結果が出ています。

つまり、契約直後の「オンボーディング」(顧客が製品・サービスを使い始める段階の支援)が、長期的な顧客維持の鍵を握っているのです。

最初の7日間:「小さな成功体験」を作る

契約直後の7日間で、顧客に「このサービスを導入してよかった」と感じてもらうことが最優先です。そのために必要なのは、全機能の説明ではなく、1つの具体的な成功体験です。

たとえば、MAツールを導入した顧客に対して、初週で「メールの開封率レポートを確認する」という小さなゴールを設定し、達成を一緒に確認する。「データが見える化された」という成功体験が、次の機能を使う動機になります。

30日目:定着のための定期チェックイン

契約から30日後に、担当者が電話またはオンラインミーティングで状況を確認してください。「使えていますか?」という漠然とした質問ではなく、「初月の目標として設定した○○は達成できましたか?」と具体的に聞きます。

この段階で「あまり使えていない」という回答が返ってきたら、それは危険信号です。使えていない理由を丁寧にヒアリングし、操作方法のレクチャーや活用事例の共有など、具体的な支援を提供してください。

90日目:成果の数値化と次のステップ

90日間で得られた成果を数値でまとめ、顧客と共有してください。「導入前と比較して問い合わせ対応時間が30%削減されました」のように、顧客自身が社内で報告できる形にまとめることが重要です。

Totangoのカスタマーサクセスガイドでは、90日間のオンボーディング期間を経た顧客の年間契約更新率は、そうでない顧客の2倍以上と報告されています。

まとめ

まずは来週、直近3ヶ月以内に契約した顧客のリストを作り、それぞれが「導入後に最初の成功体験を得ているか」を確認してみてください。得ていない顧客がいれば、そこが最初のオンボーディング改善ポイントです。